採択事業詳細

沖縄県採択事業者のご紹介

agrinex農業革命「収穫予測カレンダー高度化実証PJ」

収穫予測精度を高め、大口バイヤーとの成約率向上と双方「得」の仕組み目指す

  • データ活用
  • マッチング
  • 中小企業
  • 収益性向上
  • 農業

農業コンサルティングおよびシステム販売等を手掛けるテックベジタス株式会社(南城市、新垣裕一代表)は、自社の農業DXアプリ「agrinex農業革命」を通じ、県内生産者のデジタル化支援を行っています。本事業では令和7年ICTビジネス高度化支援事業の技術高度化ステージを活用し、農産物取引の大きな課題である「収穫予測」データの高精度化に挑戦しました。従来、経験則に頼っていた収穫予測の精度を引き上げ、同社の大口法人受発注アプリ「agrinexハルモニ」と連携させることで、データを活かしたマッチングスキームの実装を目指しています。

  • 令和7年度ICTビジネス高度化支援事業
  • 技術高度化ステージ

事業の目的

小規模生産者が多い沖縄県内では出荷予測が困難なため、バイヤーは常に欠品や在庫リスクにさらされています。「信頼できる数値があれば確定発注したい」という現場の声に応えるため、予測誤差を現状の±50%から±10%まで高精度化し、収穫カレンダーをリアルタイムに閲覧・検索できる仕組みを構築しました。本システムは、マッチング成立時に当社が生産者・バイヤー間を仲介し、手数料収益を得るビジネスモデルです。配送は、当社または生産者の提携配送網を活用できます。

実施内容

収穫予測精度の高精度化について以下をめざしました。

1、独自関数改良
これまでの収穫予測は、農家の経験則で入力したデータに対し、一律の係数(面積あたりの平均収量など)を掛け合わせる計算で行っており、誤差が大きくなることが課題でした。今回、誤差±10%以内をめざし、個別の栽培実績・天候要因等の変数を反映させた「独自予測モデル」の構築をめざしました。

2、データ収集
紙の納品書の画像からデータ化する「納品書OCRアップロード機能」開発し、過去の納品書データ収集を実施しました。併せて「農業革命」のUIを最適化することで、栽培・出荷数など、生産者の入力負荷を軽減し、合計1万件のデータの収集をめざしました。

3、検証スキーム
今回10農家・4品目を対象とした検証を実施し、統計的有効性の指標として決定係数(R²≥0.6)達成をめざしました。

事業の成果

データの収集については、当初目標10,000件に対し、現時点で5,349件に留まっています。要因は農家の入力負荷が想定以上に高かったことにあります。今後は「納品書OCR」による登録を呼びかけるほか、CSVデータからの直接データベースへ取り込む対応を行い、データ蓄積に努めます。新規導入目標650戸に対し、実績は約100戸となりました。今後、生産者団体向けの説明会などを企画します。またDX普及員が収穫時期より先に戸別訪問を行い、アプリ初回入力率50%の達成に向けて伴走支援を実施し、予測モデルの検証に資するデータの確保をめざします。

事業の展望

出口戦略として、「ハルモニ」上での自動発注300件のマッチングを目指します。単なるシステム提供ではなく、バイヤー向けの「農家訪問ツアー」や「推し農家ライブ」などを企画し、生産現場への理解を深めることで、本スキームの認知度を向上させていきます。今後もデータに基づく取引という「成功体験」を農家・バイヤー双方に提供し、次年度以降も高精度収穫予測機能の運用をめざして実績を積み上げていく所存です。

agrinexハルモニ俯瞰図

構成企業※内容は事業採択時のものです

テックベジタス株式会社
代表者 新垣裕一
事業内容 農業の『作る→売る→届ける→体験』をDXで一気通貫化。
agrinex等SaaSと伴走支援で収穫予測・受発注・トレーサビリティを実装し、食ロス削減と販路拡大を両立。
設立年月 2022年11月
住所 沖縄県南城市大里字嶺井518番地2
TEL 090-3790-0532
Webサイト https://www.techvegetas.com/
ISCOハンズオン支援内容 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/テストフィールドの発掘/技術情報展開支援/ビジネスモデル事業化支援/成果事例報告会の実施/年間有識者の派遣

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