遠隔で心拍モニタリングして心臓カテーテル治療後の患者に安心感を
ウェラブルウォッチを活用した心臓(不整脈)見守りサービス
沖縄県で年々増加している心疾患は、生活習慣が引き金となります。しかし、医師によると、心臓カテーテル治療を受けて退院した後も生活習慣の改善がままならず、再入院となるケースが約7割におよぶとも言われ、課題となっています。本事業では、ウェアラブルウォッチを活用して遠隔で心拍数をモニタリングし、基準値を超えた場合にはすぐに本人や家族へ通知し、受診を促す「見守りサービス」を構築します。それによって、社会復帰に不安を抱える心臓カテーテル治療後の患者様に安心感を提供します。
- 令和4年度ICTビジネス高度化支援事業
- 事業化ステージ
事業の目的
沖縄セルラーの既存の医療ヘルスケアプラットフォーム「JOTOホームドクターアプリ」を活用し、ウェアラブルウォッチが計測する心拍数と運動強度のデータを連携させます。早期発見が重要な心疾患において、適正数値を超えていても本人に自覚がない場合もありますが、適正数値の閾値を外れた場合には、本人が気付かなくてもモニタリング企業であるセコムから本人へ、本人へ連絡がつかない場合は家族へ通知し、患者様の不安解消サポートを図ります。
実施内容
2022年10月25日から2023年1月20日まで、心臓カテーテル治療後の患者様31名にウェアラブルウォッチを装着してもらい、実証実験を行いました。年間約300件の心臓カテーテル手術の症例数があり、ウェアラブルウォッチを活用したオンライン不整脈外来の実績のある浦添総合病院の協力のもと、検出データを医師が参考とし、対象者への通知がスムーズに行われることが実証されました。
事業の成果
実証期間において実際に1日あたり3~4件の通知が行われ、利用した患者様から「ぜひこのウェアラブルウォッチが欲しい」という声が寄せられました。また、心拍数に加えて運動強度も確認できることから、リハビリにも活用できるのではないかとの医師からの意見があり、将来的にはスポーツジムなどでの活用も見込めます。
事業の展望
心臓カテーテル治療後の経過観察中の患者様を中心に、今後は他の医療機関にもこのサービスの活用拡大を図ります。今後は血中酸素濃度や心電図の測定機能、自身が異常を感じた際に記録できる機能などを加え、さらなるブラッシュアップで利用者増を目指します。
構成企業※内容は事業採択時のものです
コンソーシアム名:沖縄セルラー・浦添総合病院共同企業体
沖縄セルラー電話株式会社
代表者 | 菅 隆志 |
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事業内容 | 私たち沖縄セルラーは、地元沖縄の総合通信事業者として携帯電話サービス、固定インターネットサービスを提供しています。 |
設立年月 | 1991年6月1日 |
住所 | 沖縄県那覇市松山1丁目2番1号 |
TEL | 098-869-1001 |
Webサイト | https://okinawa-cellular.jp |
社会医療法人仁愛会 浦添総合病院
ISCOハンズオン支援内容 | 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/テストフィールドの発掘/技術情報展開支援/ビジネスモデル事業化支援/成果事例報告会の実施/年間有識者の派遣 |
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