人に寄り添うデジタルリハビリで、人を生かし、地域を活かす
「健康長寿おきなわ」を実現するデータ活用リハビリシステム実証実験
高齢化の進む沖縄県において、各市町村の負担する介護保険料は年々増大する傾向にあり、「健康長寿おきなわ」復活のためにも、リハビリによる介護予防が重要です。その一方、負担が増す介護従事者は不足が叫ばれて久しいのが現状です。本事業では、療法士が行っている作業を分析するとともに、IoT機器で取得できるリハビリの計測結果や患者の健康状態を収集。相互に情報を比較することで、個人の経験値に依存しなくても、適切な判断のもとリハビリが行えるかを検証します。
- IT活用ビジネスモデル・テストベッド構築支援事業
事業概要
「再現性の高いリハビリ」を実現するため、ベテラン療法士の患者評価ノウハウをデジタル化できるか検証します。デジタル化に活用するデータは、定性データ(療法士による既存の評価手法をまとめたテキスト主体のデータ)と、定量データ(リハビリ機器・ウェアラブル機器から新たに収集するリハビリ実施データ)です。
実証内容
プロトタイプのUIを作成し、機器を使って収集したリハビリの定量データをもとに、若手療法士がベテランと同じ観点で適切なリハビリを行えるか、また、そのデータが患者の状態をみる指標値として活用できるかを検証しました。その結果、若手療法士が定量データをもとに良好な評価を行うことができ、療法士向けサービスの全体像が整理できました。
事業の有効性
地域クリニックと「再現性の高いリハビリ」を組み合わせ、沖縄モデルとして全国に発信し、沖縄発のサービスとして展開します。リハビリ業界は国内のみならず、世界的にも同様の課題があるので、将来的にはグローバルモデルとしてのサービス展開を目指します。また、蓄積したデータを整理し、理学療法士の教育サービスに活用することもできます。
事業のターゲット
県内の地域クリニック(小規模一般診療所やリハビリ未実施病院)への導入に加え、療法士向けのリハビリ支援サービスとしても展開を想定しています。さらに、蓄積したデータを整理して、大学や専門学校などでの療法士向け教育サービスやスポーツ理学療法への活用など、リハビリサービスの拡張を目指して推進していきます。
構成企業※内容は事業採択時のものです
株式会社沖縄富士通システムエンジニアリング
代表者 | 内田 伸 |
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事業内容 | コンサルティング・システム構築・運用およびコンピュータ・ソフトウェア関連商品の販売 |
設立年月 | 1982年12月 |
住所 | 沖縄県那覇市久茂地1-12-12 ニッセイ那覇センタービル |
TEL | 098-861-3815 |
Webサイト | http://www.fujitsu.com/jp/oks/ |
ISCOハンズオン支援内容 | 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/テストフィールドの発掘/技術情報展開支援/ビジネスモデル事業化支援/成果事例報告会の実施 |
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