介護施設からの救急搬送時の負担を軽減し、生産性の向上を図る
介護施設と救急病院間の情報連携システム構築事業
介護施設の利用者が病院に救急搬送される際、介護職員と病院との情報連携をスムーズに行うためのシステムを構築します。このシステムを活用することにより、付き添いの介護職員が救急病院の職員に説明する際の手間が減って拘束時間が大幅に短くなるなど、介護職員および介護施設の負担軽減が期待できます。また、救急病院側もより正確な情報を素早く入手できるため、適切な救急処置につながり、患者の治療効果の向上も期待できます。
- IT活用ビジネスモデル・テストベッド構築支援事業
- 他産業連携ビジネスモデル実証部門
事業概要
株式会社エスアイエスが開発し販売している介護カルテシステム「ケアサポートみまもり」における、救急医療に必要な情報を利用することで、介護施設と救急病院の間でスムーズな情報連携を行うことができます。 それにより、病院側が患者の最新かつ正確な情報を入手できるため、情報共有に必要な手間や時間が減り、介護施設職員の負担軽減と適切な医療の提供に役立ちます。
実証内容
当システムを活用することにより、介護施設職員が救急病院で拘束される時間が短縮される、介護施設職員が持参する文書類が少なくなって業務の負担が軽減されるといったメリットがあることを実証しました。また、実証の過程でシステムの使い勝手などを確認し、ブラッシュアップしてより使いやすいものにしました。
事業の有効性
今回のシステム改善は、実際に介護施設を運営する株式会社リスタート琉球の実情をもとに考案されたものです。介護施設から病院へ救急搬送する場合、病院側に正確な情報を渡す必要がありますが、これを紙資料での提供から検索が容易なデータでの提供へと転換することで、必要な情報へのアクセスが効率化され、情報連携が容易になります。
事業のターゲット
ターゲットとして想定しているのは介護施設です。介護施設では、利用者の急病などによる救急搬送が非常に多く、その大部分で介護職員の付き添いが必要です。救急搬送時の付き添いは日常業務とは異なるイレギュラーな対応であり、介護施設側の負担感は少なくありません。本システムでその負担を軽減することにより、介護現場の生産性向上や職員の離職防止にもつながります。
構成企業※内容は事業採択時のものです
株式会社エスアイエス
代表者 | 吉田 良則 |
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事業内容 | 介護カルテシステム開発・販売および受託システム開発 |
設立年月 | 本社:2005年9月 沖縄支店:2015年7月 |
住所 | 東京都渋谷区代々木1-21-16 アジリア代々木J’sビル3F 沖縄支店:沖縄県那覇市松尾1-19-1 合人社沖縄県庁前アネクスビル10F |
TEL | 本社:03-5308-2370 沖縄支店:098-917-6471 |
Webサイト | https://www.si-system.co.jp/ |
株式会社リスタート琉球
事業内容 | デイサービス(通所介護)事業/有料老人ホーム事業/居宅介護支援事業 |
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住所 | 沖縄県うるま栄野比155-5(デイサービスちぃぱっぱ) |
TEL | 098-923-0680(デイサービスちぃぱっぱ) |
ISCOハンズオン支援内容 | 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/テストフィールドの発掘/技術情報展開支援/ビジネスモデル事業化支援/成果事例報告会の実施 |
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