英語教育の評価・指導を効率化しコミュニケーションを楽しむ
WorldClassroomによる英語教育DX推進事業
英語学習において「話すこと」「書くこと」は単純な定量指標で学力を測ることが難しく、教師はその評価に膨大なアナログ作業と時間を要し、現場の疲弊を招いています。本事業では、英語学習システム「WorldClassroom」を活用した英語教育DXの推進に向け、操作性の向上や機能追加を行いました。このシステムによって、生徒はゲーム感覚で技術を向上させながらモチベーションを高め、教師は評価・指導を効率化して生まれた時間をコミュニケーションに当てることが可能になり、学習をより充実させることができます。
- 令和4年度ICTビジネス高度化支援事業
- 技術高度化ステージ
事業の目的
「WorldClassroom」は、生徒がクラウドシステムに入力した音声(発音)、文章が自動解析で点数化され、「マイページ」に蓄積されます。それを生徒各自で見直せるほか、教師も閲覧し推移を確認しながら、指導に生かすことができます。さらに通信機能で海外の学校と交流し、英語をツールとして使う実践的な学習も可能です。教師のITスキルにかかわらず、広くシステムを活用してもらえるように操作性を高めます。
実施内容
すでに導入している学校の授業に参加し、操作上つまずく点を収集するとともにヒアリングを実施。UI/UXの向上に生かしたほか、生徒が何回やり直したかを知りたいという現場の声から、データの更新回数が分かる機能を追加しました。海外展開を視野に進めている多言語化では、沖縄県内在住のネイティブ話者や語学指導者の協力を得て翻訳作業を進めました。またヒアリングの過程で出てきた要望から新たな機能も追加しました。
事業の成果
生徒にとっては自分の学習成果が見えるようになり、意欲向上につながったほか、海外との交流を経験したことでコミュニケーションの楽しさから英語を学びたいという意欲そのものが高まりました。教師にとっては評価の時間が短縮され、その分の時間で生徒個々に合わせた指導ができるようになり、生徒の意欲向上が教師の意欲も高めました。そういった「WorldClassroom」の強みを再確認できたことに加え、学校と協働して課題を見つけ、改善点を形にして、それを教師の視点で修正することを繰り返したことで、実際の学校現場において、より使いやすい形にブラッシュアップできました。
事業の展望
現在は沖縄県内外の中学校・高校33校以上で導入されています。公立学校は予算獲得が前提となるため、導入校での実績紹介、交付金等の情報提供を進めます。別事業である「まちなか留学」でも活用していきます。また、日本語話者に限らず広く英語学習者を対象とするため、英語、中国語の多言語対応を進めています。
構成企業※内容は事業採択時のものです
HelloWorld株式会社
代表者 | 野中 光 |
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事業内容 | 弊社代表を中心に自治体等をクライアントとして、国際交流や人材育成に関するプロジェクトのコンサルティングやコーディネート・事務局運営を行っています。 |
設立年月 | 2020年10月1日 |
住所 | 沖縄県沖縄市中央1-7-8 Startup Lab Lagoon 2F |
TEL | 050-1743-2566 |
Webサイト | http://inc.hello-world.city |
ISCOハンズオン支援内容 | 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/テストフィールドの発掘/技術情報展開支援/ビジネスモデル事業化支援/成果事例報告会の実施/年間有識者の派遣 |
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