Web制作・管理システムCMS「CORTE」(コルテ)
自由なデザイン・機能性の拡大をめざし「2.0」開発
2014年にホームページ制作会社として創業した「Clann」(大城直也代表)は、マーケティング・システム開発・デザインやブランディングなど、ウェブビジネスのソリューションを提供している企業です。受託開発事業・マーケティング事業・自社CMS(※)事業の3事業を展開しています。弊社は2022年に開発したウェブサイト制作者・運用者向けのWeb制作・管理システム「CORUTE」(コルテ)の次期バージョン「CORTE2.0」の開発を目的に、令和5年度沖縄県ICTビジネス高度化支援事業を活用し、旧バージョンで発生していた機能性の改善、新機能の追加に取り組みました。
※CMS(コンテンツ・マネジメント・システム) プログラミングなど専門知識があまりない人でもWebサイトを作成・管理ができるシステム。例)WordPress、Wixなど。
- 令和5年度ICTビジネス高度化支援事業
- 技術高度化ステージ
事業の目的
CORTEは、WordPressをベースに開発したCMSです。2022年10月の一般公開以降、利用者のフィードバックを元に改善を重ねる中、以下のような課題がありました。
- ページコンテンツが増えると管理ページが重くなる。
- コンポーネントの自由配置、情報入力に制限がある。
- 使わない機能(メニュー)が表示され分かりづらい。
- 集計データの管理機能が管理画面に実装できない。
開発側には開発の煩雑さ、実装までの期間、開発者の学習コスト等の課題があり、ネックとなっているWordPress依存を脱却したCORTE2.0の開発に取り組むことになりました。
実施内容
CORTE2.0開発アクションプランのうち、本事業では5・6を中心に実施しました。
- CORTE専用管理画面の開発
- コンポーネント開発者の育成スキーム構築
- コンポーネント開発のドキュメント整備
- コンポーネント開発者の採用活動
- コンポーネント開発
- コンポーネントエディタの開発
事業の成果
【コンポーネント開発】
「ヘッダー・フッター」「悩み・課題解決」「フロー・流れ」など、シチュエーション別のコンポーネント(デザインパーツ)を追加。目標(100点)を超える約105点を作成した。
【コンポーネントエディタの開発】
新たにReact製のCORTEエディタを開発。ドラッグ&ドロップでコンポーネントの配置が可能。誰でも直感的にテキストや画像を変更でき、好みのサイト実現を可能にした。
【実証】
プリントショップ・ウェブサービス業・飲食店で、上記内容の機能実証を実施した。
事業の展望
コロナ禍以降のデジタルシフトに伴い、webサイトを活用したビジネス再構築の動きがCMS市場を後押ししています。CORTEもノーコード・ローコードのトレンドを捉え、マーケター・ホームページ運用者・コーダー・デザイナーなど、それぞれの立場・リテラシーに対応できる柔軟性と高い機能性を持つCMSを目指し、改善を重ねてきました。現在、約30社で利用されており、IT導入補助金のツールとしても登録されています。本事業でほとんどの課題への対応が可能となりました。今後も同CMSを活用する企業・フリーランス事業者の生産性向上と普及、代理店展開等も視野に入れた事業拡大を目指します。
構成企業※内容は事業採択時のものです
株式会社Clann
代表者名 | 大城直也 |
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事業内容 | ウェブサイトやウェブシステムの受託開発/CMSの開発・販売・導入/ウェブビジネス・マーケティング顧問 など |
設立年月 | 2016年8月 |
住所 | 本社:沖縄県豊見城市豊崎1-1175-316 東京:東京都台東区駒形2-1-5 MoonPlace内 |
Webサイト | https://clann-inc.com/ |
ISCOハンズオン支援内容 | 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/テストフィールドの発掘/技術情報展開支援/ビジネスモデル事業化支援/成果事例報告会の実施/年間有識者の派遣 |
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