AI協働型モダナイゼーション開発モデル「AIシステム探掘部」
企業の「レガシーシステム」をAIで刷新
スピードアップとコスト減両立しDXを加速
企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を阻む最大の要因とされる「レガシーシステム」。古い技術やプログラミング言語で作られていたり、設計図にあたる仕様書がなかったりし、改修や更新に時間と費用がかさむのが課題です。システム開発のりゅう(那覇市、川上司代表取締役CEO)は、生成AIを活用した「AIシステム探掘部」を開発。AIがシステム刷新のスピードアップとコスト低減を実現し、課題の解決を目指します。沖縄県の令和7年度ICTビジネス高度化支援事業を活用した実証実験を実施しました。
- 令和7年度ICTビジネス高度化支援事業
- 技術高度化ステージ
事業の目的
レガシーシステムの改修や更新には、古いプログラミング言語で記述されたコード群やデータベースの構造を読み解き、新しいシステムの環境にフィットした最新バージョンのプログラミング言語に書き換えるモダナイズが必要です。この作業には改めて仕様書や設計図を作成し直す必要があるため、多大な費用と時間がかかります。このような理由で国内企業の8割が古いシステムを使い続けているとの調査もあります。生成AIの活用でモダナイズの工期短縮と費用低減化が可能となれば、多くの企業がレガシーシステムの改修と更新に踏み切り、国内のDX加速に貢献できると考えています。
実施内容
AIシステム探掘部」は以下の機能において生成AIを利用します。各工程を1つの生成AIでつなぐことで使いやすさを実現しています。
①対象のシステムのソースコードやファイルを網羅的に探索し理解する「発掘くん」機能
②発掘くんから引き継いで仕様書・設計書を生成する「分析さん」機能
③分析さんから引き継いで仕様書・設計書を読み込み、指定した言語でコードを生成する「再生くん・構成くん」機能
④生成されたプログラムコードの動きに間違いがないかテストコードを生成しテストを行う「検証さん」機能
事業の成果
今年1~2月に、県外大手製造会社のシステムを改修する実証実験でAIシステム探掘部(以下、探掘部)を使用し、コーディングにかかる時間を約半分まで削減できました。創出した時間はその後のチェック作業等に割り当てることで、システム全体の品質を高めることができました。「探掘部」を使用することで、システム開発の各工程全体で30%以上の効率化が見込まれます。前述の①~④の機能により、プログラマは古いプログラミング言語の知識や記述されたコードを追いかけて構造を理解する作業から解放されます。
事業の展望
実証結果やニーズを踏まえ「AIシステム探掘部」の製品化を目指します。沖縄県でも製造・物流業界を中心にオフコンやクライアント/サーバベースのレガシーシステムをコストや人材不足の面からやむを得ず稼働しつづけている現実があります。
「AIシステム探掘部」はシステムリプレース(移行)への敷居を下げ、最新のクラウドベースアプリケーションモデルなどにモダナイズしていくことを促進します。また、導入した企業がそのまま「AIシステム探掘部」を使い続けることで、今後のシステム運用と改修が容易となり、費用抑制にもつながります。また県内企業と連携し、共同で「AIシステム探掘部」を使ったモダナイズ業務を「沖縄発のモデル」として、国内外に発信したいと考えています。
構成企業※内容は事業採択時のものです
株式会社 りゅう
| 代表者 | 代表取締役会長CEO 川上司 |
|---|---|
| 事業内容 |
スマートフォン向け業務系/エンターテインメントアプリケーションの開発 XR/AI/先端技術によるアプリケーション開発およびメタバース構築 WEBサイト企画・制作およびSNSプロモーション |
| 設立年月 | 2015年10月 |
| 住所 | 沖縄県那覇市銘苅2丁目3-6 那覇市IT創造館301号室 |
| TEL | 098-917-6431 |
| Webサイト | https://www.rue.co.jp/ |
| ISCOハンズオン支援内容 | 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/テストフィールドの発掘/技術情報展開支援/ビジネスモデル事業化支援/成果事例報告会の実施/年間有識者の派遣 |
|---|



