ICカード観光サービスをアプリへ移行 導入コストを削減
アフターコロナにおける沖縄観光活性化プラットフォーム構築
新型コロナの感染拡大により、大きな影響を受けた観光産業。アフターコロナの需要回復に備えた取り組みが求められていますが、経済的な打撃が大きく費用や人手をかけられない実情があります。本事業では、2014年から自社で運用している、ICカード型観光サービス「スマイルタグ」をスマートフォンアプリケーションに移行。サービス加盟のネックとなっていた導入コストを抑えながら付加価値を高め、加盟店を拡大。観光プラットフォームを構築し、沖縄観光の活性化に寄与します。
- 令和4年度ICTビジネス高度化支援事業
- 技術高度化ステージ
事業の目的
ICタグで提供している旅行者向け観光サービスを移行する、スマートフォンアプリを開発。導入コストを抑えた観光プラットフォーム構築の土台を整えます。QRコード決済とポイント付与、プッシュ通知による集客など、アプリの基本機能を構築。利便性と付加価値を高めることで、コロナ禍で落ち込んだサービス加盟店と利用者の拡大を図ります。
実施内容
QRコードでの決済とポイント付与、プッシュ通知での集客、GPS座標データ取得による観光客の動態情報収集、独自の顔認証技術によるスムーズな観光施設入場という四つの基本機能を構築しました。2月から試験運用を実施し、システムや運用上の不具合を検証。利用する観光客や加盟店へのアンケートも行い、より使い勝手よく利便性の高いシステムに仕上げます。
事業の成果
現行サービスをアプリ化することで、ICカード、専用の決済端末やレシートプリンターなど購入不要になり、旅行社や加盟店の導入のコストを大幅に削減できます。観光客も自分のスマホでサービスが利用できるため、利便性が高まります。また、GPS座標データの取得で観光客の動態情報のデータ収集が容易になり、新たな観光戦略も策定しやすくなります。
事業の展望
コロナ前の加盟店だった国際通りの加盟店78店舗に、再度アプローチ。QRコードを示すシートさえあれば利用できるので、これまで未開拓だった離島の店舗への展開も検討していきます。さらに、サービスを提供している旅行社を増やし、インバウンドへの対応や、沖縄県民も利用できる仕組みを構築することで、沖縄観光の市場拡大にも貢献して行きます。
構成企業※内容は事業採択時のものです
株式会社ユービックシステム
代表者 | 米須 友昭 |
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事業内容 | ソフト開発(受託、クラウド系開発他)/パッケージソフト(勤怠システム、在庫管理システム、POSシステム他)/仕入販売/保守サポート/ネットワーク構築、その他 |
設立年月 | 2004年1月21日 |
住所 | 沖縄県那覇市小禄1831 番地1 沖縄産業支援センター702号 |
TEL | 098-894-7152 |
Webサイト | http://www.ubiq-system.co.jp |
ISCOハンズオン支援内容 | 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/テストフィールドの発掘/技術情報展開支援/ビジネスモデル事業化支援/成果事例報告会の実施/年間有識者の派遣 |
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