二酸化炭素を資源として活用し、高品質な海藻を短期間で安定生産
コンテナ型海藻自動養殖システムの構築
20フィート貨物コンテナの内部に海藻養殖可能な水槽およびセンサー等のIoT機器等を構築し、二酸化炭素を資源として有効活用することで海藻の光合成を活性化させ、海藻養殖に最適な環境を作り出し、高品質な海藻を短期間に生産します。コンテナでの生産が可能であることを検証し、コンテナ型海藻自動養殖システムとして日本食需要の高い海外(フランス・スペイン・シンガポール・ブルネイ等)および県内・県外へ販売することを目的としています。
- 沖縄アジアITビジネス創出推進事業
- アジアITビジネス部門
事業概要
空調を備えた貨物コンテナの内部に2段重ねの水槽を設置し、海藻養殖可能な準閉鎖循環型養殖水槽を構築します。本システムは二酸化炭素濃度を高めた海水を生成する装置を備えており、通常の海水よりも二酸化炭素濃度の高い人工海水を海藻養殖に利用します。海藻はLEDによる光合成で生長し、二酸化炭素量と液体肥料量はIoTセンサーによって自動制御されます。また、IoTセンサーを活用してコンテナ内の温度、養殖の海水温度、pH等のデータを計測し、異常値が確認されたら通知する仕組みを備えています。
事業の有効性
沖縄の特産品である海藻・海ブドウの需要は年々増えていますが、本事業の技術を普及させれば、その市場は現在の1.5倍程度まで拡大できると期待されます。さらに海ブドウだけでなく、他の海藻にも応用することで、海藻養殖市場の拡大はもとより、2050年の二酸化炭素排出ゼロに向けた「二酸化炭素を利用した海藻養殖事業」への期待も広がります。
事業のターゲット
海藻養殖に興味のある国内外の企業・個人・研究所がターゲットとなります。全世界における海藻全体の市場規模は、健康志向の高まりと海藻加工品の需要増などにより、2018年の1.5兆円から2023年は2.3兆円へと拡大し、年間成長率8.4%と予測されています。また、二酸化炭素排出ゼロに向けた新事業創出にも期待できます。
構成企業※内容は事業採択時のものです
株式会社オーシーシー
代表者 | 天久 進 |
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事業内容 | システムインテグレーション/クラウドサービス/iDCサービス/ディザスターリカバリーサービス/ネットワークソリューション/セキュリティソリューション/コンタクトサービス/コンピュータ保守サービス/インターネット関連サービス/データエントリーサービス/コンピュータ機器・用品販売 |
設立年月 | 1966年10月 |
住所 | 沖縄県浦添市沢岻2-17-1 |
TEL | 098-876-1171 |
Webサイト | https://www.occ.co.jp/ |
海藻資源研究所株式会社
事業内容 | 海藻養殖技術・機器の開発/製品販路開拓 |
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住所 | 香川県東かがわ市引田2767-38 |
TEL | 087-879-6262 |
ISCOハンズオン支援内容 | 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/テストフィールドの発掘/技術情報展開支援/ビジネスモデル事業化支援/成果事例報告会の実施 |
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