飼料タンクの残量をクラウドで管理し、受発注業務を省力化
クラウドMQTT広域飼料管制システム
畜産業において、飼料タンクの残量管理と餌の発注は、もっとも重要な作業の一つです。しかし現状では、これらの作業が熟練作業員の勘と経験に委ねられているため、超過労働や発注忘れ、発注ミスが起きやすく、生産者と飼料会社の体力低下を招いています。本事業では飼料タンクにセンサーを取り付け、飼料の残量を定期的に自動確認するとともに、そのデータをクラウドで集中管理するシステムを構築。生産者と飼料会社がデータを共有することで、適切なタイミングでの受発注が可能になり、双方の業務効率化が実現します。
- 沖縄アジアITビジネス創出促進事業
- 他産業連携クラウド環境促進部門
事業概要
養鶏所の飼料タンクにIoTセンサーノードを取り付け、1時間に1回のペースで残量を計量し、クラウドデータベースに送信。飼料会社と生産者は、そのデータをパソコンやスマホ、ガラケーなどで確認し、飼料の受発注を行います。従来は生産者が飼料の残量をタンクごとに確認し、電話やFAXで飼料会社に発注していましたが、この方法では発注忘れや発注ミスが起きやすいうえ、発注作業そのものにもかなりの時間がかかり、双方にとって大きな負担となっていました。本システムを導入すると、飼料会社でもタンクの残量をリアルタイムで確認でき、生産者に発注を促せるようになりますし、残量が一定量を切ったときにはアラートが表示されるので、発注漏れが発生しません。また、必要な飼料の種類と量も自動で確認できるため、発注ミスが生じなくなり、発注作業にかかる時間も激減します。
事業の有効性
飼料の残量確認が自動化されることで、生産者は労働時間が短縮でき、発注の漏れやミスも防げます。一方、飼料会社は「いつ、どのくらい発注があるか」が予測できるので、生産や配送の効率が上がり、共に生産性が向上します。その結果、安心安全な県産品を、より多くの消費者に届けられるようになります。
事業のターゲット
次年度はまず琉球飼料の直営ファームと、同社が飼料を販売している生産者に対し、本システムの販売を進めます。近い将来には県内すべてのファームに導入を図り、その後は全国へと展開していきます。ITを活用して畜産業の過酷な現場を変革し、持続可能性の高いホワイトカラー・アグリの実現を目指します。
構成企業※内容は事業採択時のものです
沖縄セルラー株式会社
代表者 | 湯淺 英雄 |
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事業内容 | 電気通信事業 携帯電話サービスの提供 |
設立年月 | 1991年6月 |
住所 | 沖縄県那覇市松山1-2-1 |
TEL | 098-869-1001 |
Webサイト | https://www.au.com/okinawa_cellular/biz/ |
琉球飼料株式会社
事業内容 | 家畜用飼料の製造および販売/畜産物販売 |
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住所 | 沖縄県浦添市字港川1495-3 |
TEL | 098-877-6363 |
株式会社プラズマ
事業内容 | 情報通信産業 |
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住所 | 沖縄県糸満市西崎6-16-16 |
TEL | 050-5534-0519 |
ISCOハンズオン支援内容 | 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/産業ニーズの収集・分析/モデルのブラッシュアップ/開発・実証の調整・支援/モデル収益化の支援/成果報告会の実施/モデル展開の追跡調査 |
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