実証先から寄せられたリクエストに応えるための機能拡大・機能開発
HACCP義務化に対応した衛生管理アプリ「ハサップログ」
2021年6月に完全義務化された食品衛生管理手法「HACCP」。食品工場やホテル・レストランなど、食に携わるすべて事業者が義務化の対象で、特に食品工場では原材料の仕入れから調理・梱包の各工程で、リスクの分析・管理・記録が厳しく求められています。膨大な紙の管理・記録業務の負担軽減のためリリースした衛生管理アプリ「ハサップログ」は今年度、実証先(ユーザー)から寄せられたリクエストに応えるための機能拡大・UI/UXの向上を実施。また国内食品関連産業のエキスポ(フードテックジャパン東京)会場にてヒアリングを実施し、優先度の高いリクエスト(※)を開発に活かしました。
- 令和4年度ICTビジネス高度化支援事業
- 技術高度化ステージ
事業の目的
【1】機能拡大
⑴ 製品追加機能のアップグレード(UI向上)
⑵ 記録表全体のバランスを調整(UI向上)
⑶ カレンダー機能のアップグレード
⑷ レポート機能(※)
⑸ 記録表内での画像取込み機能
【2】機能開発
⑴ 課題管理機能(※)
⑵ ワンタイムパス生成機能
実施内容
例えば原料・グラム数が違う100種類超のソーセージの製造品目を簡単に選択できる機能(製品追加機能のアップグレード)、製造工程が複数日にまたがる「半製品」の製造工程をカレンダー画面上で管理できる機能(カレンダー機能のアップグレード)、製造過程で問題が発生した場合の特記事項を一括管理し記録者に対してアラート表示できる機能(課題管理機能)など、7つの機能拡大を行いました。
事業の成果
文字の大きさ・画面バランスの調整、品目のカテゴリー・選択時間の短縮、食品表示ラベルの画像取り込みなど、新機能の追加やUI/UX向上を図りました。また最新のフレームワーク(Nuxt2)を使用したWEBアプリケーションであるため多言語化が可能となり、外国人労働者が多い食品工場のニーズにも対応できます。
事業の展望
ターゲットとなる中小規模の食品工場・関連会社は全国で約15000社(うち沖縄県内は345社)。そのうち今年度は50社の獲得を目指して、昨年12月、幕張メッセで開かれたフードテックジャパン東京に出展・ユーザーヒアリングを実施し、県外の食品工場からトライアル申込を100件超頂きました。現在、トライアル開始時期等を調整しています。
構成企業※内容は事業採択時のものです
株式会社松幸産業
代表者 | 末吉 啓真 |
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事業内容 | 食品機械・包装機械・包装資材・衛生備品・衛生検査キットの販売・アプリケーションソフトの開発・販売 |
設立年月 | 1980年11月1日 |
住所 | 沖縄県島尻郡南風原町津嘉山1678-3番地 |
TEL | 098-889-8946 |
Webサイト | http://www.matuyuki.info |
ISCOハンズオン支援内容 | 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/テストフィールドの発掘/技術情報展開支援/ビジネスモデル事業化支援/成果事例報告会の実施/年間有識者の派遣 |
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