
レシート買取り福利厚生サービスアプリ カロリパークス
AI技術でレシートを自動チェック、3分の1に時短し顧客満足度向上を図る
レシートをアップロードするだけでキャッシュバックが受けられる福利厚生サービスアプリ「カロリパークス」を運営する「株式会社びねつ」(那覇市、高嶺克也代表取締役)。「2018年に業界唯一」のキャッシュバックサービスとしてリリース以降、利用企業数は約2000社、登録者数は5万人に上っています。今回、営業エリアの拡大に向け、沖縄県の令和6年度ICTビジネス高度化支援事業を活用し、これまで目視で行ってきたレシート画像の精査を生成AI「ChatGPT」の画像読み込み・認知機能を使って、自動化する機能開発に取り組みました。
- 令和6年度ICTビジネス高度化支援事業
- 技術高度化ステージ
事業の目的
スマホアプリという手軽さから、本サービス利用率は平均82%。レストラン等のディナー・コンビニ・映画鑑賞・ゴルフ・ホテル宿泊などのレシートを買い取る形で、利用金額の5〜10%がキャッシュバックされる仕組み。全国どこからでも利用でき、企業は従業員1人あたり数百〜千円台の月額料金を支払い、同サービスを福利厚生の一環として導入しています。しかし、アップロードされた画像のチェックは目視で行っているため時間がかかり、ユーザーへの通知遅れによる満足度低下が懸念材料となっていたことから、利用者増加への対応、事業拡大に向けて、AIによる画像チェックの自動化に取り組むことになりました。
実施内容
アップロードされるレシート画像は1日170〜240枚年末年始・大型連休など、店舗利用が増加する時期ともなれば、一日のアップロード数は500枚を超えます。これまでレシートの使い回しや偽造、不正な画像加工などの確認は目視で行っており、利用可否や不備の通知に長いときで2日間かかっていました。通知までのタイムラグはユーザーの満足度低下につながりかねない懸念材料となっており、改善するために、今回、申請数の多いディナーのレシートにしぼり、OCRで画像を読み込み、AI(ChatGPT)でテキストデータと画像解析を行う精査機能開発とユーザーの満足度についてアンケートを実施しました。
事業の成果
画像から物体やテキストを自動的に検出できるGoogleの画像認識サービス(Google Cloud Vision API)を採用。APIの検出データとレシート画像2万件分のデータをChatGPTの新モデル(GPT-4V)に読み込ませ、正誤を学習させました。その結果、目視で1枚あたり約1分45秒かかっていたチェック業務は、自動化によって約30秒にまで短縮できました。人の目に代わり、画像のチェックを自動化することで、作業時間を大幅に短縮でき、ユーザーへのスピーディーなレスポンスを提供することが可能になりました。
事業の展望
この精査機能を2024年末、実証実験を実施しランダムに選んだユーザー100人にレシート可否の待ち時間短縮についてアンケートを実施、半数から「満足」という結果を得られました。ユーザビリティーについても既存・新規導入企業の従業員8割から高い評価を得られました。地方で利用できる福利厚生サービスはほとんどなく、特に中小企業では人材確保の課題に直結しています。福利厚生の拡充は、賃上げ・待遇に次ぐ重要なファクターであると考えており、採用力の格差解消のお役に立てるよう、より精度向上を目指します。今後はディナー以外のガソリン・電気・ガス・人間ドックなどカテゴリーを拡大させていく予定です。

構成企業※内容は事業採択時のものです
株式会社びねつ
代表取締役 | 高嶺克也 |
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事業内容 | 福利厚生サービス「カロリパークス」の運営、成果報酬型求人サイト「ジョブカロリ」の運営 |
設立年月 | 2015年2月 |
住所 | 沖縄県那覇市久茂地2-2-2タイムスビル10階 |
TEL | 098-996-1143 |
Webサイト | https://be-netz.com |
ISCOハンズオン支援内容 | 遂行状況の確認・助言/事業報告の確認・助言/テストフィールドの発掘/技術情報展開支援/ビジネスモデル事業化支援/成果事例報告会の実施/年間有識者の派遣 |
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